2010年8月26日木曜日

救急車は何故に無料なのか?

 最近、とみに救急車の乱用が問題となっております。救急外来も、夜間もすべて何かモラルハザードを起こしてしまって、現場は悲鳴をあげています。

一分を争う重篤な人の命を救いたいとの思いから、組合議会に出さしていただいていた時(H12~H14)には、救急救命士の設置(現在39名です)やはしご車の導入等を提言してきて、計画的に進めていただいております。地域の安全、安心のために必要なことなのですが、平成21年度全体では約17億円。淡路市の分担金は5億5610万円となっております。住民一人あたり1万円以上かかっております。ちなみに出動件数は火災で166回、救急車で5009回となっております。
地域の安全・安心のために必要なことなのですが、多額のお金がかかっていることも知っていて欲しい事実ですね。

不用不急の119番通報により、本末転倒になってしまっていないでしょうか?昨日、救急車出動がありましたが、結局乗せることなく帰っていく現場を見ました。一人暮らしで心配。駆けつけてくれたら安心して、病状が安定し、救急車は不要とのことになるのですが、今後、益々超高齢者社会になるにつけ、いろんな問題が起こります。縦+横 いろんな部署合同で、「地域安全・安心対策会議」をじっくりとやる必要があります。(防犯や救急外来、夜間救急も含めて)

救急車の無料は、日本、英国のみ。他の国ではすべて有料となっております。ちなみに中国では出動1回につき1700円+キロ毎160円となっており、症状によって更に課金されるとのこと。フランスは30分毎に23000円とか、ドイツは救急救命士が同乗、応急手当の関係で病状によって異なりますが22000円~73000円となっており、有料が世界の普通ですね。

私たちは日本の良い現状にだんだんと慣れてしまって、悲しいかなモラルハザードを起こしているような気がしてなりません。利用する私たちが乱暴に利用することで、いろんな問題を引き起こしてしまっていませんでしょうか?  無料のままがいいのか、一部有料がいいのか 国レベルでの検討が必要ですね。

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