2014年9月27日土曜日

議案45号の反対討論


議案45号「淡路市明石海峡航路旅客船兼自動車渡舟の設置及び管理に関する条例」の反対討論です。

11番 志民の会 田中たかしでございます。議案45号「淡路市明石海峡航路旅客船兼自動車渡舟の設置及び管理に関する条例」について、反対の立場で討論します。
重要な公共交通として確保し、生活航路、地域活性化にとの想いで、新造船建造まで 市長を始めとする関係者皆様の長い期間に渡る交渉、ご努力に感謝を申し上げます。...
この条例は、国の二分の一補助を受け、只今建造中の船舶の目的やら設置管理を定める条例であります。

私の賛成できない点は、ただ一つ。条例第10条の利用料金であります。私の願いは、現行料金以下での条例制定であります。
3日の総括質疑、5日の産業厚生常任委員会審査の場で、幾度となく質疑を行い、この条例の理解に努めてまいりました。

重要な公共交通として確保し、地域活性化にとの説明や長期的なスパンでものを考えること。5年スパンで考えないととの見解もお聞かせいただきました。

少しこの航路の料金の変遷について申し上げておきます。
当初、バスと同額の400円の大人料金が一旦450円に改定され、利用者の減少を招き、再度400円に値下げするも利用者の増には至りませんでした。その後、450円に改定され、消費税率の3%アップした今春500円に改定。燃料高騰の影響を同様に受けるだろう高速バスは10円値上げして410円であります。

この条例案を審議した際、提出された資料では、新造船後の運行に伴う燃料代はおよそ1.4倍4150万円の増となるとの淡路市試算が示されました。条例上必要とされる利用料金の設定にあたり、淡路市の利用者予測は、毎年2.3%減での試算結果を示しました。
5年後に収支がトントンとなるこの条例第10条に示された利用料金は、現行500円の大人料金を700円に。通勤定期1ケ月16100円を23000円に。自転車220円を300円に。荷物10K500円を700円にとするものであります。

確かに条例上のことであって、アッパーであること。
「市長が運行事業者と協議の上、決定します」との説明も受けました。
多分、現行どおりの500円ですよ。と説明を受けても、淡路市がこの料金を試算し、示したことに驚きがあります。700円の試算根拠を示したことが他に影響が及ばないのか。例えば、高速バス料金には全く影響がないのか。

人口の増を図る。観光によって交流人口の増を図る。明石海峡大橋通行料金が少しやすくなったことで、観光客も増えたことは間違いのない所であります。
淡路島に移住や定住を進めるにしても、低料金でのアクセス確保がとっても、重要なことと思っています。
現在、
淡路ICからですが、高速バスが410円で、対岸の神戸舞子まで行けます。670円で新神戸駅まで行けます。
条例に示されましたアッパー料金で考えると、
2人で自転車に乗ってこの船を利用すると2000円。
軽トラに自転車積んで橋渡って来たら750円。
4人で自転車に乗ってこの船を利用すると4000円。
乗用車に自転車4台積んで橋渡って来たら900円。
これだけの料金差。経済性を無視した利用料金の設定に何の意味があるのか、全く理解できません。
この航路は生活航路が根本というか、根っこにないといけないと思っています。朝早くから島外で働き、夜になって島に帰ってくる。毎日、毎日乗船する人が根っこであって、決して順序が逆になってはいけないと考えます。
設置管理条例ですから、当然かも知れませんが
私は、生活航路として、地域の活性化を目指して、低料金で利用者を増やすことで航路を守ることが重要なことだと思います。

船つくった。利用料金500円で公募して、誰も名乗り上げんかったら困るって。だから700円に設定した。後はこの範囲内で市長に交渉してもらいましょうって。

スタートする時点から現在の料金は無理って言っているように思います。「単車も載せれる船つくるよ。 ただし、料金は上げるけどねって」言っているように私は聞こえます。
私の頭が悪く、飲み込みが悪いかも知れませんが、条例上のことだけだといくら説明を受けても、賛成することができませんでした。

本来、運行会社が用意すべき船を市が無償貸与した上に 赤字補填への道へつながりはしないか。 危惧します。

現在の料金とする修正案も提出されましたが、委員会で否決されてしまいました。とすれば、この料金までは構わないとした市の条例案は、議員皆様の適切な判断でもって、否決いただくことを望むしかありません。

どうか議員の皆様には、適切な決断、判断をお願い申し上げ、反対討論とします。


結果、賛成10。反対7。で可決承認されました。私の思いが届きませんでした。

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