2014年9月27日土曜日

認定第1号の反対討論

認定第1号「平成25年度一般会計決算認定」の反対討論です。

11番 志民の会 田中たかしでございます。
認定第1号「平成25年度一般会計決算認定」について、どうしても認定しがたいので、その理由を述べ、反対討論といたします。
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旧野島小学校グランドの無断使用並びにグランド使用料の未請求が明らかになりました。本来はこの平成25年度決算に計上されていなければなりません。

若干、経過を申し上げます。
同僚議員から小学校校舎をパソナさんに無償譲渡する際にも、行政財産であるグランドの使用について、その使用及び使用料について質疑した経過があり、「使用料は頂く」との答弁をいただいておりました。
淡路市議会報告会で、昨年11月野島集会所において開催した際、「グランドの使用料はどうなっているのか」との市民の方から質問を受け、「使用料は頂く」との執行部答弁をご紹介しておりました。
また、そのことは当時、各地で行われました報告会での質問事項をまとめて、広報公聴特別委員長(土井)さんから執行部局へ提出しております。
本年5月の淡路市議会報告会、北淡ごっさ地区で開催した会場で、無断使用でないかとのご指摘を市民の方から再度、質問されました。

野島市民体育館の使用については、23年度136件。24年度130件。25年度165件すべて使用許可願が提出され、使用料金も徴収しております。
平成24年度、野島スコーラがオープンした年であります。
同年、県の補助を受けて「野島地域交流広場協議会」が設立され、パソナさんが施設内に事務所を貸したり、事務局を引き受けてくれたとのことです。その年、「野島地域交流広場協議会」からグランド使用許可願いを23回提出、承認をうけております。
この事実からも、グランド使用には、使用許可願いが必要であることは、承知していたことは推察できます。行政からも当然、そのことを伝えているはずであります。

グランド使用の場合、使用許可願が提出され、本来の目的である住民が使う際に支障がないように条件をつけて貸し出すものと考えます。
何故に、グランド使用についても野島市民体育館同様に使用許可願は提出されなかったのでしょうか。
議会での答弁とは違っていたのでしょうか。疑念は残ります。

駐車場として整備し、芝生を張り、アルパカも飼いだした。
市民の方から見れば、グランドも当然貸しているんやろなって普通思いますよ。それが、無断使用であり、未請求の事実。

使用したものについて、使用料を徴収する。
ごく当たり前の事務だと思うのですが、できていなかったという事実は、大きく市民との信頼関係を揺らがすことであります。
複数の議員からの質疑がありましたけれど、事の重大さを感じているとは私には思えませんでした。

グランドを所管する教育委員会が無断使用の事実を知ったのは、本年5月であるとの説明を聞いて正直、驚きを隠せませんでした。

先程も経過で申し上げましたけれど、議会は、昨年の11月には執行部局へ報告しております。それが、何故に5月まで所管する教育委員会が知らなかったのか。 全くもって不可思議なことです。
その上、所管する教育委員会は、今日に至るまで「面積を確定していない」「協議中」とのことで、過去分についても請求行為をしておりません。5月に知って、今、9月下旬。
自分のものを無断で勝手に使われて、相手側と話し合い協議中って私には、どうしても理解できません。
知った時点で、事情を聞きに行き、遅くとも翌日には、請求行為すべきでなかったでしょうか。

淡路市は「観光」「教育」「企業誘致」の三本の柱をたて、持続可能な自治体に向け、鋭意取り組んでいる所でありますが、企業誘致やから「何でもあり」ではありません。
自治体として、決められたルールに従い、業務をこなすべきであります。
決して特別なことを求めているのではありません。「当たり前」のことを現場として、徹底的にやりきることに尽きるのではないでしょうか。

企業誘致は大事であります。 地域の活性化や雇用に大いに役立っているものと思います。誘致企業と一緒に地域づくりにつながればと。常々思っております。

批判監視は議会としての重要な役割であり、今後において、迅速な対応を期待するものであります。
決算審査は、適正効率的に執行され、その事業目的が達成されているか、市民の満足度はあがったか。審査過程での課題や改善点を次の予算にどう反映させるか。そういう目的で審査をしていると私は思っております。
結果責任として考え、適正であったかという点において、
本来、入っているべき旧野島小学校グランド使用料が入っていない平成25年度決算については、認定できないことを申し上げ、反対討論といたします。

結果、賛成12。反対5。 認定することに決定いたしました。

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