2013年4月27日土曜日

2013 日本・兵庫・淡路の経済見通し

4/25 日本銀行神戸支店長 鉢村 健氏の淡路政経懇話会に議長の代理として聴講してきました。

安部政権に変わり、「アベノミクス」により、為替相場を円安に動かし、株価は上昇を続けております。株価があげっても、持っていない人には関係しないし、円安になったといっても輸出企業はいいとしても輸入する企業はかえってマイナスも考えられるし、それが、特に淡路島経済にとってどのような方向性が聞けるのか楽しみでしたし、非常に勉強になったと思います。
(内容ですが、かいつまんで記載します)
1980年GDPの合計が10兆$ → 2008年には60兆$ 一貫してGDPは上昇している。金融資産は200兆$とGDPの3倍以上あります。

この度の円安 兵庫県ではマイナスの方が大きいように数字が示している。特に原材料があがっているにもかかわらず小売価格が上がっていないとのこと。表向きの倒産件数は減少しているが、休業状態の待機企業が30%増加している状況。特に大手では関連企業が多いので心配。

ここ20年間のGDP成長率で見れば、兵庫県は47位0.3% 1位は沖縄160% これは幸せなことなのかどうか?多分に神戸港の落ち込みが影響しているのでは。
1990年まで世界第3位~5位であった神戸港は2011年には世界53位まで落ち込んでいる。上海、シンガポール、香港、深セン、釜山、広州、ドバイ、NY、ロッテルダム。神戸港と同様に過去から上位を占めていたNY、ロッテルダムは10位以内に留まっている。全国分散型(66港湾)の影響を兵庫県、神戸市は受けているとのこと。一例では、和田岬には22000人が働いていたが、今は5000人とのこと。

1本目の矢 金融緩和」 2%、2年で、国債を2倍
 現在、安定性から銀行は貸し出しよりも国債を買う傾向にある。日銀が国債を買うから、銀行は本業の貸し出しをせよ!(乱暴な表現お許しを)

2本目の矢 「財政健全化」 歳出カット工程表
 
 GDP500兆円に対し、政府債務1000兆円。危機がささやかれているイタリア120%日本200%。
GDPは上がりっぱなしなのに何故、こんなに債務が増加したか?1973年の商業地を100とした場合、1990年バブル時800。やっと2010年で100に戻った。土地と株で1500兆円が失われ、その分穴埋めとして国債発行になったとのこと。

3本目の矢 「成長戦略」 規制緩和と自由貿易協定
 いろんな項目があるのですが、顕著な点だけ書けば、起業手続きが世界114位。税制が世界127位。破産手続きは世界1位。ちなみに総合世界1位はシンガポールとのこと。


勝手な感想を書きます。淡路島についてです。
明石海峡大橋の通行台数は増加(1200万台)している一方で、四国への通過点となっているように見えます。
15年前の花博開催時には2200万人が淡路島に訪れた。今、1000万人(淡路市600万人)何故なのか。いいイメージを演出できなかったのか、その原因をしっかりと対策しないと、本当にストロー減少になりはしないか?h26.4月からは通行料金が下がる! 今まで橋の通行料がネックといっていたが、本当に淡路島に下りるのか。淡路島に暮らす人が増加できるのか。
ここで下りる選択をするには、何が不足しているのか。ここで暮らそうとする人にとって何がネックとなっているのか。地域住民との融合が問題なのか。ハードなのかソフトなのか。イベントの有無なのか。行政の問題なのか。業者がぼったくりなのかどうか。・・・・・・・・・・・検証すべきことはたくさんあります。今までの検証を再度、検証します。

国生み神話。みけつくに。食料自給率の高さ。温暖で豊富な日照。関空や京阪神への良好なアクセス。いい所はいっぱいある。暮らすには本当にいい所。(大震災のイメージを払拭していくことも必要かな)
 
精一杯のもてなしをして、一人一人がそれぞれの立ち位置で、できることをしっかりとやる。安心、信頼、信用の貯蓄をするに限るのではないかと思います。そのことが淡路島の未来を明るくするものと確信しております。地域づくりは勝手にできるものでなく、住民がプレイヤーとなってこそではないでしょうか。



0 件のコメント:

コメントを投稿