2012年10月18日木曜日

総務文教常任委員会 視察研修しました。

17日は市議会の閉会中の委員会調査として「広域行政」3ケ所と南あわじ市で実施しています「らんらん号」について研修してきました。

その中で2点について報告いたします。

①粗大ごみ処理施設 (淡路広域事務組合立)

現在の施設については、平成8年に60t/日処理できる中間処理施設として開設しております。職員数は広域から2名。シルバー1名。業務委託業者5名。運営経費は7200万円。
平成6年(9593t)をピークに年々搬入量は減少していて、平成23年(3250t)と1/3。これは人口の減(17%減)とごみ減量やリサイクルの普及というよりも、鉄やアルミ缶を直接業者に販売することが多くなったのではないかと推察します。リサイクル率は低調で15%未満だったと思います。
稼動時間は多い日で4時間。通常で2時間程度だそうです。三市にあるごみ焼却場の運営についても同様に稼動時間は減少しており、淡路市の夕陽丘で4時間程度の稼動と思います。本来は24時間稼動することが、炉にとってはベストなのですが、近い将来、淡路島広域で一つの焼却場とするよう提案しております。

正しいリサイクルって何なんやと常々思っていて、集めた新聞紙やペットボトル等が「リサイクル」しているのか確かめたいと思っています。行政としては、業者に渡した時点でリサイクル完了と計算しているのですが、「焼却処分している」と思える点が多々感じることがあるからです。
ペットボトルは「リサイクルできる」ことから爆発的に量が増えております。その割にペットボトル再生品に出会うことがほとんどありません。私も作業着の上下1本だけです。実際は、邪魔者として、海外に持っていったり、焼却しているんだろうと推察しますね。
廃油のリサイクルについても同様で、てんぷら油の匂いをさせながら、PDF燃料としてリサイクルしていますが、直接費用だけで420円/Lになっています。リサイクルするためにエタノールを加え、大量の電気を使い、市販品の4倍ものコストをかける必要があるのでしょうか?片や温暖化防止といっては、節電している。トータルで見ていないからだと思います。私は、PDF燃料化はやめて、新聞紙に廃油をしみこませて、燃料としてつかうべきではないでしょうかと提案しております。
リサイクルすることは善ですが、トータルとして、リサイクルするものとしないものに選別することが必要だと思います。

②らんらん号(南あわじ市コミバス事業)

平成20年5月より5ルートで開始。運航については、」すべて民間バス会社に委託しております。運行経費は年間5016万円。
こういうコミバス事業は、地域からの声によって実現していくことの方が大半の中、南あわじ市では、従前の公共交通の廃止路線だけに留まらず、市内すべての地域と結んだり、現在の公共交通との共存を考えられ、結節点を数多く設定されておりました。乗り継ぎを考慮して1日フリーパス券があったりと工夫を凝らしています。

ただ、運営状況については、無料分(住民生活に光を注ぐ交付金事業を活用)を足しても1450万しか収入はなく、このままでは、持続可能とも言い切れない。「みんなで守り、育てる地域交通」として、利用率の悪い地域には、デマンドに変更する準備を進めている所でした。

淡路市では「みんなで守り、育てる地域交通」を素でいくように、ガソリン代や車両費等は行政持ち、後の経費については、すべて地域で賄わなければなりません。当然といえば、そうなのですが経費の80%が特別交付税算入されることを考慮すれば、事務局費用の一部でも上乗せが必要でないかと思います。先行実施している「長沢」「岩屋」は特殊な例として考えないと、交通空白地の解消には程遠いのではないかと思います。試験運行が始まる「山田」にしても大変な努力が必要となっています。各交通空白地でコミバスが走り、結節点をしっかりと設けていくことも新市一体感醸成につながっていくものと思います。損益分岐点を少し下げてあげるような行政の方向性を提案したいとおもいます。





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