2010年6月16日水曜日

発議8号への反対討論

 昨日の定例会最終日に、議員10名から提出されました「島外通勤者への交通費助成といきがいづくりを求める決議」が上程されました。議会の意思を示す決議なのですが、私はこのような決議案はなじまないとの思いもあり、反対討論を行いました。はっきり言って、10名が署名している関係上、成立することは当然なのではありますが、議会としての団体意思を示すにあたって、事前に協議を深めないまま、提出されることへの警鐘に意味もあります。
以下にその反対討論全文を記載しておきます。

4番 田中でございます。発議8号に対し、反対の立場で討論します。島外に働く通勤者に対し、助成してはとの意見書であります。その主旨や提出されました議員各位のお気持ちもよく理解しておりますし、交通費助成そのものを考えることは決して悪いこととは思いません。文章冒頭には、今回の駐車場有料化に伴いということでありまして、市外の方7000円。市内の方4000円という料金設定を条例化しており、ある意味においては駐車場利用者に対する交通費の助成であります。
又、通勤手当の関係におきまして、行政から助成金が出ると、会社側が減額するという問題点もあります。
例えば現在助成をしている通学者と同様に年2万円を支出するとしても、淡路市には約2000人の島外通勤者の方がおり、そのすべての方にということになりますと4000万円の財源が必要となります。
国に対して、県に対してということでなく、淡路市に対しての意見書であり、その実行の財源を示すことなく「執行部で考えよ」という議会決議は、少々責任がなさすぎるのではないかと思います。
この類の決議案については、そもそも議会決議になじまないのではないかと考えますし、もっと議会内部で議論を積み重ねて、こういう案件は決議の形を取らない方が良いと思いますので、「反対」とします。 以上であります。

単純に島外通勤者に対して助成をということでなく、今回の有料化を絡めているということ。と触れませんでしたが、生きがいづくりという全く抽象的な文言があり、反対といたしました。
賛否両論微妙だった様子で、議長が起立数よんでいましたものね。そういう決議したら、議会力が問われます。

その後、「ポストにも影響出るよ」的な話も雑談として耳打ちされましたが、選挙の際に訴えた市民の皆さんとの約束「是々非々」は譲ることはできません。

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