今、北淡路丘陵部において2000KW12基の計画が勧められています。昨日の全員協議会で、関西電力100%子会社であります関電エネルギー開発㈱さんから現状について説明を求めました。
二酸化炭素の削減効果は年に14000t、一般家庭年間電気使用量の1万世帯相当で、淡路市の約6割を賄う量であります。風車の高さは160m、羽根は直径80mという大型風力発電施設です。
私が何故、慎重にと訴えているのか。
地球温暖化防止の観点から、風力や太陽光といった自然エネルギーの生産に異を唱えるものではありません。むしろこれらの自然エネルギーの開発と更なる拡大を願っております。ただ、それらのことが、地域住民の生活を脅かす計画であってはならないと私は考えるからです。
今回の大型風力発電計画は、今年の1月に「公害審査の申し立て」が提出されており、(不調に終わり ました)反対の署名簿も提出される等住民の反対運動も起こっております。
環境評価においても250m以遠にとのことも触れられておりますが、今回の計画では、12基の内、208mや223m、231mに住宅があり、250m内には住宅はないとして計画を進めてきたことが、一部の住民には不信感が増長された背景があるように感じます。
今、風力発電の先進国でありますドイツを始め、法規制を更に厳しくしておりますし、日本でも因果関係が不明とのことですが186の内、64ケ所で健康被害が報告されており、環境省においても法規制を検討している現状(500m以遠)の最中、補助金がつくからと言って、あわてて建設することに疑問を感じます。健康被害の因果関係の立証は住民自らしなくてはなりませんし、適切に対応すると言っても因果関係がはっきりしない場合、結局、住民が移転を余儀なくされる場合がほとんどです。
この北淡路丘陵部には、花さじき、景観園芸学校等もあり、この景観は淡路市民だけの財産ではありません。この点もしっかりと踏まえてもらいたいと思っています。
市議会(民生常任委員会)としても健康被害が出ております南あわじ市での風力発電施設の現地調査に乗り出す所ですし、意見書も次回定例会には提出が予定されております。市議会が調査中に淡路市長が知事に答申を出す事はないでしょうし、 じっくりと腰を据えて議論したらいいと思いますね。
建設するのであれば、環境省の新たなガイドラインや業界の自主規制でもある500m以遠を守る計画に変更して、地域住民にしっかりと説明をして、合意の下に進めて欲しいと願っているんです。
地域住民が積極的に賛成しているのに、反対することはできませんが、慎重に との思いです。
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